ゆるゆるニュースウォッチ

国際、経済のニュースのを中心に感想をゆるゆると書きます。

国際報道2020 2月5日 悪しき制度が問題を解決?インドのリサイクル事情

急激な経済成長が続くインドでは 1日あたりのゴミの排出量は16万トンにものぼる。その多くは焼却等処理されずそのまま処分場に積み上げられている。その高さ70m近くなる所も。周辺では衛生環境も悪化し処分場自体の数も足りない。その問題に昔からの身分制度が役に立つかもしれない。

 

昔からインドの家庭を周りゴミを収集して生計を立ててきたカバディワラ。集めるのは紙やプラスチック等の資源ゴミ。これらを集め分別しリサイクル業者に売り僅かな収入をえる。ただカバディワラは全く組織化されておらず回収されない家庭や逆に重複して空振りになることも。この為インドの家庭のリサイクルの割合は3割ほどに留まっている。

 

南部の都市チェンナイのNGO paperman

www.papermanfoundation.org

はリサイクル問題解決のためにカバディワラを組織化。十数人程度のグループごとに管理者を置き、各個人の担当家庭を管理、回収物を管理者が一旦買い取るこのによりリサイクル業者への売却益を増やす事もできた。組織化した事で取りこぼしを無くし回収量は1.5倍、個人の収入は2割程度増加した。

これまであった制度の運用を変える事でリサイクル問題の対策をすると同時に、軽視されてきた身分の低い人々の地位向上にもつながる取り組みとして注目を集めている。と。

 

「何で今だに古い身分制度が続いているんだ、やめてしまえ」と言う意見の一方「続いているにはそれなりの理由がある、あるものは利用しよう」と言う考え方もあるわけで、多分「制度」ってやつは時代ごとに少しづつ変化し生き残ってきたんですな。