国際報道2020 2月26日 シンガポール 今度の新入社員はロボット、「僕ラップもできます!」
日本でも深刻な問題になっている労働力不足。シンガポールでも2010年以降労働人口は減少傾向でこれを補っているのが外国人労働者。シンガポールの労働人口に外国人が占める割合は38%と非常に高くなって問題になっている。政府は外国人労働者頼みの現場を見直して代わりに人と一緒に働けるロボットの導入を進めている。
ホテルで働いているsavioke
のJENOの仕事はルームサービス。フロントで宿泊客の注文を受けると昼夜を問わず飲み物やタオルを客室へ届ける。JENOが働き始めて2年半、今では体力的負担が大きい泊まり勤務の担当者を1/3に減らす事が出来た。ホテルでは目玉焼きを調理するロボットやフードコートで食器を片付けるロボットも働いている。
シンガポールではこれまで建設や介護、清掃といった分野の労働力を賃金が安い外国人労働者に頼ってきたが政府は年々増え続ける外国人労働者の受け入れを制限する方針に転換。その代わりにロボットの技術開発と現場への導入に力を入れることに。去年までの3年間で日本円にしておよそ320億円を投入し来年まで支援を継続するとしてる。
政府の支援を受け地元企業の動きも加速。ベンチャー企業のライオンズボット
が去年開発した清掃ロボットは床掃除だけでなく掃除中に子供に邪魔されても愛嬌たっぷりのコミニケーションで答える。時にはラップも披露。人間のパートナーとしての魅力をアピールしている。ロボットが床掃除等簡単な仕事をしている間に他の従業員は今まで手の回らなかった壁の補修などの高度な仕事をこなせる様になった。先輩従業員もロボットと一緒に働く未来に思いを巡らせている。と。
ロボットを社員として紹介しているのが印象的。日本よりロボットリテラシーはずっと進んでる印象。日本のロボットはバカになってからの方が人気があるんで。
日本のロボットが、バカになった瞬間。 pic.twitter.com/noMXGnNjXC
— 神原タスク織太@内調勇者部模型課 (@taskforce74205) 2018年6月7日
ゲスト解説はWBSでお馴染みの入山先生
がWBSとは違いカジュアルな格好で登場。お得意のフリップ攻撃が炸裂。
・作業だけしてくれる便利なロボットと愛玩用の可愛いロボット、この二つの特徴を持った便利で可愛いロボットが今後需要が高まるであろう。
・人間の担う労働は、技術革新により肉体労働が、情報革新により頭脳労働が解放され今後は人の感情に訴える感情労働が大きな要素となる。
・今後の企業はAIでは決して生み出せない今まで未開拓の分野に踏み出す力「知の探索、知の深化」が必要である。
内容も喋りもスマートで流れるように進行。大変美味しゅうございました。ごちそうさまでした。