ゆるゆるニュースウォッチ

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国際報道2017 3月13日 初演から150年、ワルツの名曲に込められたメッセージ

ヨハン・シュトラウス2世が作曲したオーストリアの第二の国歌と言われるワルツの名曲、美しく青きドナウ。この曲に歌詞が漬けられていたことはあまり知られていない。オーストリアのウィーンで初めて演奏されてからちょうど150年の今年、初演当時を再現し歌詞付きでの演奏が行われた。美しく青きドナウが初めて演奏された1867年当時のウィーンは普墺戦争に破れ、さらにコレラが流行するなど苦難の時代だった。オーストリアでは今、当時の歌詞に込められた想いを伝えようと各地で展示会や講演会が開かれ話題となっている。

 


専門家は作詞をした詩人のヨゼフ・ワイルが歌詞を通して暗く沈んでいた当時の市民を元気付けようとしていたと指摘。歌詞には「過去を振り返るな、だから踊るのだ踊るのだ」という一節も。困難があっても前向きに生きていこうと言う歌詞に込められたメッセージはイギリスのEU離脱や反イスラムなどの排外主義、実感なき景気回復など困難に直面するヨーロッパの人々の心に響いている。先月開かれた講演会では作曲者のシュトラウス2世の遠い子孫でオーストリア最高裁判所の判事を務めるエドワルド・シュトラウスさんが歌詞の一節を息子と朗読した。自分の事で精一杯なり排他的になりかねない時代だからこそ美しく青きドナウに込められたメッセージを想い起こすべきだと訴えた。心配ばかりしていても始まらない、皆が前向きになればこそよくない時代を乗り越えられるだろう「Don’t worry Be Happy」と。
今もウィーンの舞踏会で流れるこの曲に込められた未来を切り開くことへの思いが150年を迎えた今、改めて注目されている。

 

昔は正月といえばウィーンフィルニューイヤーコンサートの生中継が楽しみでしたがここ数年はごぶさたです。
久々にラディツキーでヘドバンしたくなりました。