ゆるゆるニュースウォッチ

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国際報道2020 1月6日 「Ualá」 貧困層へのサービスが中南米の金融を変える

アルゼンチンの金融サービス会社Ualá。

www.uala.com.ar

創業者は32歳のピエルパオロバルビエリ。ハーバード大学等で金融を学びゴールドマンサックスを経て3年前に起業。スマホの決裁アプリを開発したところ爆発的な人気を呼んだ。きっかけは貧しい人たちに金融サービスを提供することはできないかと考えるたこと。

 

アルゼンチンでは銀行口座を作るには安定した収入があることを示す納税証明書や複数の保証人が求められるなど厳しい審査がある。その為銀行口座を持っている人は国民全体の40%、更にクレジットカードでは30%程度とかなり少ない。その為公共料金を振り込む為にわざわざ遠くの銀行まで行き、更に長い列に並ぶ必要がある。その途中で強盗に襲われる事も。

 

Ualáは銀行口座が無くても金融サービスを利用出来るようにした。利用者は公的なIDカードの情報をUaláに登録。それを元に送付されるカードに記載されたコードをスマホに登録することにより本人確認としている。

利用者はカードを提示して現金をアプリにチャージすることにより様々な金融サービスを利用することが可能になる。アルゼンチンに住んでいれば13歳からカードが作れる。海外送金も手数料無しで可能とありIDカードの登録をすれば外国人でも使用できるのでベネズエラからの移民の間にも急速に広がっている。

サービス開始から僅か2年で利用者数は150万人を突破した。貧困層の生活を一変させるサービスが中南米の金融を変えるかもしれない。

 

みずほ銀行の調査ではケニアでは銀行口座を持って無い人が全人口83%なのに対し75%の人が携帯電話などを持っていて電子決済を行なっている。

またインドでは政府の主導によりオンライン決済を進めたところ個人の電子決済が1日3億件、800億ドルを上っている。

 

しがらみの無い発展途上国から生まれたサービスが先進国を飲み込むのも遠い話では無いかもしれない。と。

 

2年ぶりの更新では無いですか!これからもきな臭い話以外をゆるゆると綴ってまいります。